夜ご飯の後に、息子がポロっと「お友達におもちゃを取られるから嫌だ」と言い出しました。
よくよく息子から話を聞いてみると、自分が大事に持っているものを取られてしまうから、幼稚園や児童発達支援に行きたくないってことでした。
「お友達にとられたらパトカーに捕まえてもらう!犯人やもん!」と言い出す息子。
どうしたもんかってことで、急遽対策することにしました。
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おもちゃを取られるのが嫌だ
皆が使う玩具に対しては寛大ですが、自分の持っているお気に入りのおもちゃに対しては「絶対に貸したくない!」と言います。
そもそも、幼稚園や児童発達支援所に持って行くなよって話ですけどね。。。
(お守りアイテムとして、工作で作ったアイテムを持って行ってる)
お守りアイテムを持って行きたい。
けど、それを触りに来るお友達がいるから嫌だ!って事ですね。
別にちょっとくらい良いじゃん!って思ってしまいますが、息子にそれを言っても怒ってくるのは目に見えています。
息子にとっては大切なものであり、重要な問題であるからです。
息子は、自分にとって(悪気がなくても)嫌な事をする人に暴言を吐くことがあります。
「意地悪言うな!」「うるさい!」「誰か犯人捕まえてー」などなど、「嫌だ」を伝える言葉のチョイスにも困っていました。
なんとかしなければ!ってことで、息子が納得できるように、どうすればいいかを考えていく事にしました。
対策を考える
では、さっそく対策を考えます。
対策って大げさなって思われるかもですが、口での説明だけで息子を納得させるのは難しいので、対策は必要な事であります。
まず、息子にどうすればいいのか聞いてみる
ひとまず、息子に「大事なおもちゃを取られてしまったらどうしたらいいのかなぁ?」と聞いてみることにしました。
それに対しての息子の返答がなかなかに酷かったです;
息子の考え
・パトカーを呼んでお巡りさんに捕まえてもらう
・お友達をやっつける
・罠を仕掛ける
と、なんでやねんな回答が並びます。
「ペッチンする!」なんてことを言ったので、即「お友達をペッチンしちゃうのは、母ちゃん悲しい!」と返しました。
(もし、息子君がペッチンされたら悲しい。だから、お友達もペッチンされたら悲しい気持ちになると伝える)
「叩くんじゃなくて、言葉で伝えるんだよ。」「お友達に返して!って言ってみようよ。」と息子に聞くも、「言葉は嫌や!」と返されます。
「それじゃ、先生に助けてって言ってみたらどう?」と聞くと、「先生がお仕事している時はどうしたらいいの?」と返されます。
って事は、息子なりにやってもだめだったから「ペッチンする!」という考えになったのでしょうね。
どうしたらいいのかを子どもと一緒に考える
息子がなぜ「ペッチンする!」や「パトカーに捕まえてもらう!」というのかが薄っすらわかったところで、息子にこう切り出します。
「それじゃ、どうすればいいかの作戦会議しよう!母ちゃんも考えるわ!」と。
口で言うより、視覚で説明した方が入りやすいので、毎度のごとく絵に描いて説明しました。
汚い写真ですいません。。。
それでは、おもちゃを持っているところからスタートします。
息子が言う、お友達におもちゃを持って行かれてしまうシーンですね。
ここから、どうしたらいいかを話し合ってみます。
「ペッチンする!」やのなんやのいってましたが、とりあえず「いろんなやり方書いてみよう!」と書き出します。
①「返して!」っていう
王道パターンの、まずは言葉でお友達に「返して!」って言ってみよう!ですね。
一番初めにやってほしい行動って事で書きました。
息子は、相変わらず「でも。。。」「返してくれへんで」と言ってます。
② 先生に助けを求める
息子だけの力では難しい場合は、大人を頼ろうぜ!ってことで書きました。
誰かに助けを求めていいんだよって意味でも書いてます。
しかし、これにも息子は「先生はお仕事している時もある」と言っています。
「先生がお仕事している時はどうしたらいいの?ほら、やっぱりパトカーの出番やん!」と続きます。
「それじゃ、先生がいない時どうしたらいいか作戦考えるかー。」と他のやり方を探ります。
③ 他のおもちゃで遊ぶ
「返してくれなければ、他の格好いいおもちゃで遊んだらいいじゃん!」ってことで書きました。
ここで少し息子は乗ってきてくれました。
返してくれない、先生にも助けを求められない。
じゃあどうしたらいいんだ?!とパニックになっていると思われたので、ここからは違う方法を提示していきます。
持って行かれたおもちゃにこだわらず「もっと格好いいおもちゃで遊んだらええやん」と意識を変える作戦であります(笑)
④ 順番を決めて遊ぶ
理想的な解決方法ですね。
「今遊んでいるから後で」「遊び終わったら貸して」のやりとりが出来るようになればと思うのですが。。。
肝心の息子は「並ぶ順番は出来るけど、この順番は難しい」と言ってます。
並ぶ順番が出来るのなら出来そうな気もするけれど、交渉が入ると難しいってことなのかも?
あまり乗り気にはなってくれませんでした;
⑤ 一緒に遊ぶ
「そんなに二人とも順番が嫌やったら一緒に遊んじゃえば?」ってことで出した案です。
「一緒に遊ぶんやったらパトカーごっこやな!」とまたまた乗り気になる息子。
ダメもとで言った案ではありましたが、意外な事に「これはいい!」と絶賛。
⑥ 順番を決める勝負をする
最後に出した案は、④とほぼ一緒で順番を決めるってことなんですが、話し合いで決めるのではなく「じゃんけん」や「くじ」で決めようぜ!って事ですね。
「じゃんけん」が苦手って子もいると思うので、遊び感覚で順番を決められる「くじ」を提案してみました。
ゲームでもいい気がしたんですが、ゲームに負けたことで癇癪を起しそうな予感がしたのでシンプルに行く事にしました。
全部嫌だ!約束なんか守らない!喧嘩上等!!
という、全部嫌だから喧嘩だ!って場合は、先生のおもちゃにしてもらうよってことを話しました。
仲よく遊べるのなら渡せるけど、喧嘩になっちゃうのならおもちゃは先生に持っといてもらいます。
トリプルPであった「トラブルのもとになっているものを取り上げる」というものです。
これで様子を見ることにしました。
息子の反応
一連の流れを書いた紙を息子に手渡しました。
息子に「どのやり方がいいかなぁ?」と聞いてみたら「一緒に遊ぶ!」と返ってきました。
それからも、紙を読みながら「出来るで!」とニコニコしていました。
「おもちゃを取られちゃうから嫌だ」と言ってた時の、不安定な様子が落ち着いたので良かったです。
後はこれを実践できるかどうかなんですが、気長に見守っていくつもりです。
今日は、この紙を持って行くというので、連絡帳に紙とくじを入れておきました。
帰りの送迎時に、先生から「今日は1日ご機嫌で過ごすことが出来ました♪」と聞いたときはホッとしました。
人数が多めだったのに、いろんな取り組みに参加できたようです。
まだ、暴言が直ったとは言えないので油断はできないのですが、とりあえずは作戦は有効だったと感じました。
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お誕生日効果
息子が前向きにやる気を出してくれているのは、誕生日効果もあったからだと思います。
早いもんで、息子も先日5歳の誕生日を迎えました。
あれからもう5年もたったのかと思うと、すごい早いなって感じます。
ここ数日「もう5歳になったからね!」「大きくなったで」「ほら、こんなに強くなった!」などなど、息子のお兄ちゃんスイッチが入っています。
いつまでこのスイッチが持つかはわかりませんが、少しでも前向きになってくれるのはありがたいです(笑)
大変だなって感じることもありますが、息子が元気に毎日を過ごしてくれていることがとても嬉しいです。
これからも、元気に息子ペースで成長していってくれると嬉しいな♪
参加中
コメント
工作で作ったアイテムを持って行くくらいなら全然OKだと思うんですが
そのアイテムを他の子が使おうとしたり持って行こうとするのが驚きです。
幼稚園の中でのことは私もわかりませんが
自分が作ったものを他の子が持って行っちゃうとか
娘から聞いたことがなかったので、なんとなく娘の周りでは
自分で作ったものは自分の物という世界が
ちゃんと出来ているのかな?と。
もし他の子が凄いものを作っていたとしても
見せてー?とか触らせて~?とか
そういう世界なのかな?と思っていたので
息子くんのように、大事なオモチャを他の子がとってしまう!!
っていうトラブルあんまり聞かないんですよね~?
凄いクオリティの高い工作なのかしら???
僕のだから返して!が言えるようになるといいですよね。
うちの娘は、なんとなく出来上がった輪の中に
入っていくのが苦手だったりして昨日も町内会のお祭りがあったんですが
ほら、クラスの子も居るじゃない??って促すんですが
もう女の子が2~3人の集団になっていると
そこに入れないんですよね。
ひとりずつなら○○ちゃん!って手を振ったりしてたんですけど・・
なので、一緒にあそぼ!が言えるようになるのが
うちの娘の課題かな~と思ってます。
自分も苦手だったんだけどね~・・・
yukiさん>コメントありがとうございます!
工作で作ったアイテムならギリギリOKかと思って持たせていました。
息子は「持って行っちゃう」「取られちゃう」って言うんだけど、実際は「ちょっと見せてー」とかじゃないんかなぁ?って思います。
覗かれたり触られるだけでムキーってなっているのを見かけたことがあるので、きっとそうかなと。
皆のおもちゃに関しては寛大なんですが、自分が持ち物に対してはかなり厳しいです。
砂場のおもちゃなんかもそうだけど、「貸して―」って言われても「これは大切だからあかん」って言いますし。
でも、持ってきた中でも息子の中で譲歩したものを貸せたりしているので、私も特に「貸してあげなよ」って事は言ってませんでした。
ちょっと「お友達貸してほしいんやけどどうする?」って聞くと「これはあかんけど、これはいいよ。」って感じですね。
この辺皆どうしているんだろう?
出来上がった輪の中に入りにくいっていうのは、私がそうだったのでよくわかる(笑)
1対1だと大丈夫なんですが、大人数になると恥ずかしいというかどう切り出せばいいのかわかんなくなっちゃって、いいやーってなっちゃうんですよね。
大人になった今でも、団体の中へ飛び込むのは苦手な方です。
で、改めて考えてみると、どう声をかけたらいいのかがわからないっていうのもあるって感じました。
一度、成功体験を積むと自信がつきそうな気がします。
息子は逆に空気を読まず勝手に混ざりに行く感じなんですね。
でも、うまく混ざれなくて、どうすればいいのか葛藤しているようだと担任の先生に聞いたので、息子も声掛けが苦手なんだと思います。
こういう時どういえばいいのかの経験値が足りないのかも。
ってことで、こういう時はどうすればいいかを考える機会を作ってみます♪
事前にやり方の知識を入れる→実践→成功体験を積むって感じでやっていこうかなぁ。
そうかー、5年はすぐかー☺
お兄ちゃんスイッチ微笑ましいなー♥
頼もしいぞ🎵
ウルちゃんの話し合ってみて結論が出たから安心&関心しちゃった。いいね、これ!紙に書いて思い出しやすいし。どうしたらいいかって一緒に考えるのって難しいね。私も読みながら一緒に考えたけどいい案浮かばなかった(汗)
でも、お題は「おもちゃの取り合い?あるよね。」とめちゃ乗り気だった私(笑)☺
いつか私も同じような事で息子と話し合うんだろうなー。
ノンさん>コメントありがとうございます!
私の場合は、1歳になるまですごく長かったですが、そこからめっちゃ早いですね(笑)
単に、私が歳をとってそう感じるからかも?
とにかく1年がめっちゃ早いです!
そして、息子との話し合いなんですが、息子の場合は「どうしたらいいかわからない」からのパニックが多いので、「こういうやり方があるよ」っていうのを前もって教えておくことで落ち着く傾向にあります。
見通しが立たないから不安になってしまうので、見通しが立つと安定しやすいってやつですね。
私もそうなんですが、やり方が分かれば安心するみたいなところがあるので、今回はこの話し合いをやってみました♪
おもちゃの取り合いもあるあるですよね。
いろんなケースがあるので、フローチャートっぽい感じにすると考えやすいかも?
子どもも子どもなりの考えがあって、いろんな意見を言ってくれるので面白いですよー♪
息子君といつか是非話し合ってみてください(*´▽`*)