「子どもは社会で育てる」という言葉。今になって意味を知る。

スクールカウンセリング
RitaE / Pixabay

「子どもは社会で育てていくもんだ」って言葉をちょくちょく聞きます。

昔は、祖父母や近所の人、いろんな人に囲まれて子どもは育っていったと。

悪いことをしたら、親じゃなくても注意してくれるのが当たり前だったと。

 

なんで、私は今まで「子どもは社会で育てる」って、ひと昔前の話だと感じていました。

今の時代、難しい事なんじゃないかなと。

そして、放置親などが都合よく使っているイメージもありました←

けど、実際はそういう事じゃなかったんですね。

 

今回は、「子どもは社会で育てる」についてお話していきます。

 

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「子どもは社会で育てる」に対し私が持っていたイメージ

 

「子どもは社会で育てる」という言葉にどういうイメージを持つか。

私は、「子育てに協力してくれる人がいてる」「温かく見守ってくれる社会」ってイメージが大きかったです。

 

 

祖父母の存在

 

今は同居より家族だけというスタイルの方が多く感じます。

なので、昔に比べると孤立しやすい子育て環境にありますよね。

(ワンオペだと更にだと思う)

 

昔、授業で先生が「ちびまる子ちゃん」の家で例えていました。

「まる子がなんかやらかしてお母さんに超怒られたとしても、話を聞いて甘やかしてくれる爺ちゃんがいてる。」

「核家族だと、子どもと親のやりとりだけの環境が、そこに祖父母というクッションが出来る事により、子どもをケアしやすい環境になる。」

 

それを聞いて、親と子だけでなく、祖父母たちの存在はめっちゃ大きいんだなと感じたんですね。

時代の流れで核家族化が進んではいますが、祖父母との関りをしっかり持っておきたいと思えた話でした。

 

 

近所の人たち

 

「昔は、近所の人にも怒られたもんだった。」「自分の子でなくても注意はした!」とたまに聞きます。

が、私は今の時代「変に関わったら面倒くさいというイメージ」がちょこっとあります。

 

というのが、「注意して親に逆切れされると嫌だから」と感じてしまうからですね。

(ただし、我が子に危害が及びそうになると注意するタイプ)

 

地域によって違いはあるかと思いますが、昔に比べて、今は人との関りは淡泊になっているように感じます。

挨拶なんかはするけれど、深入りはしないんですよね。

お隣さんに作りすぎたおかずをおすそ分けとか、醤油を借りるとか、もはや昭和の話な気がします。

 

ご近所さんが、爺ちゃん婆ちゃんばかりだからっていうのもありますが、挨拶や軽い世間話なんかはしますが、混み入った話などは全くしません。

直接、子育てで助けてくれるといったことはなくても、温かく見守って頂いています♪

 

それだけでも十分だと感じている自分がいます。

「子どもを見守る」のスタイルも以前とは変化してきていますね。

 

 

世間の子育て世代に対するイメージ

 

以前、Twitterで炎上した「子どもの声が騒音」騒動について記事を書きました。

[clink url=”https://uru-hachiko.com/days/omou/family-restaurant-child-noise”]

 

こちらは極端な例でもありますが、世間は子育てしている人に厳しいって意見を見かけます。

「子育てしている人をもっと温かく見守ってほしい」「社会がもっと子育て世代に優しくあってほしい」という話はよく聞きますよね。

電車でベビーカー問題なんかがわかりやすいですが、寛容派と否定派にわかれてよく討論されています。

 

私が住んでいるところは田舎なので、都心部のような氷点下状態ではなく、むしろ温かい言葉をかけてくださる方とよく遭遇しました。

なので、そこまで「世間は子育て世代に対して厳しいぞ!」とは感じていません。

とはいえ、やっぱり息子がパニックを起こしたりすると、嫌な言われ方をする事もあります。(「子どもが可哀想」など)

 

この世間の子育て世代に対するイメージが、「子どもは社会で育てる」のハードルを上げているように感じていました。

 

赤ちゃんが泣いていることに対して、「赤ちゃんは泣くもんだし」と寛容出来る人はいる。

泣き声を受け入れてくれたら嬉しいけれど、受け入れられない人だっている。

受け入れられない人に対して、「子どもは社会で育てるもんだー!」と訴えるのに違和感がある。

 

いろんな人がいて、いろんな考えがあるから平行線になりやすいんですよね。

 

 

3つのことから考える

 

上手く言えないんですが

・核家族化が進み、孤立しやすい子育て環境

・近所の人との付き合いが淡泊になっている時代の流れ

・世間の子育て世代に対するネガティブなイメージ

私は、この3点から、今の時代は「子どもは社会で育てる」のは難しいと考えていました。

 

 

私が実際に感じた「子どもは社会で育てる」の意味

 

かなり前置きは長くなりましたが、今回、私は息子を通じて「子どもは社会で育てる」の意味を勘違いしていたことに気づきました。

前から意味を知っていた方からすると、今更かよと思われるかもしれない話です(笑)

 

さて、本題に入ります。

実は、先日のスクールカウンセリングで、カウンセラーさんとのお話がきっかけです。

 

この時に、「子どもは社会で育てる」っていう言葉は、「いろんな人との関りをもって、皆が成長していくこと」なんだなと気づきました。

正しくは「子どもは社会で育てる」というより、「子どもとともに、社会が育っていく」なんだと思います。

 

 

スクールカウンセリングでの話

 

息子の近況をカウンセラーさんにお話ししていた時のことです。

夏休み前半はそれなりに荒れたこと、荒れたりはしていたけれど、気持ちの切り替えはかなり出来るようになってきたこと、交渉して妥協点を見つけられるようになってきたことを報告。

そして、カウンセラーさんに紹介していただいた児童発達支援の事や、まだまだ課題はあるものの、息子の成長を感じるって話をしました。

 

「いろんな方に支えられているからこそ、私も息子も頑張れているんだと思います。」と言ったときに、カウンセラーさんが「そうや!これが子どもを社会で育てるって事なんよ」と返されたんですね。

今まで「子どもは社会で育てる」という言葉に対して、無理ゲーと感じていた私はちょっとばかり衝撃でした(笑)

 

息子の成長は私一人がが頑張ってどうこうできたもんじゃない。

主人や、親、園の先生、医療機関の先生方、スクールカウンセラーさんに児童発達支援の先生。。。

挙げるとキリがないくらい、いろんな方の支えがあったからこそなんですね。

 

そんな支えてくれる方々に感謝と同時に、ここまでやって頂いて申し訳ないって気持ちもありました。

私自身、前の園で言われた「特別扱い」って言葉を引きずってんだろうなぁと思います。

それに対し、カウンセラーさんが「何も申し訳なくない。息子君だけでなく、周りの大人も成長できるんやからOKやん!」と返してくださったんですね。

 

例えば、担任の先生が、息子に指示が入りやすいようにカードやボードを取り入れてくださったことからは

→他の子にも効果的

→同じような特性の子が入ってきたときに使える

→息子だけでなく、先生の成長にもつながる

 

と、プラスの面をめっちゃあげてくれたんですね。

で、「特別扱いじゃない。必要な配慮ならやったらええし、有効やったらやったー!やん。」と言い切ってくださいました(笑)

カウンセラーさんのおかげで気持ちが救われました。

 

 

社会のイメージがズレてた

 

今、私はいろんな人に助けられています。

そして、カウンセラーさんの言葉でふと思ったんですよ。

 

祖父母と同居してなくても、近所の人との付き合いが淡泊でも、子ども連れと冷たい目で見られることがあったとしても、

自分は全くの孤独ではないし、社会のいろんな人と関わってんじゃんと。

 

「社会全体で子どもを見守っていく!」と聞くと、スケールがデカすぎてピンとしていなかったのですが、自分を取り巻く身の回りの人達の事と考えると、今の時代でも「子どもは社会で育てる」は、自分さえふさぎ込まなければ出来るんじゃんって事に気づきました。

私はきっと「社会」のイメージがちょいとずれていたんだと思います;

 

 

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改めて「子どもは社会で育てる」を考える

 

「子どもは社会で育てる」っていうと、「子育て世代を助けてくれたり、温かく見守ってほしい」って事かと思っていましたがそうじゃなかったんですね。

「社会のいろんな人との関りを通して、子どもを成長させていく」って事だったんですね。

そして、成長は子どもだけでなく、関わった大人たちもしていくもの。

 

気遣って当たり前、配慮してくれて当たり前となると「なんだこいつ!」ってなっちゃいますが、お互いがお互いを気遣う心があれば、もっと社会も優しくなっていくんじゃないかな?

「子どもは社会で育てる」なんて、今の時代は無理ゲーと思っていましたが、私たち親子はすでに社会ですっごい育ててもらってたんですね。

本当にありがたいことです!

 

 

なんだか、終始とっ散らかった文章すいません。

とにかく、いろんな人に力になってもらった分、私もいろんな人の力になっていきたいです。

 

 

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コメント

  1. yuki より:

    またまたご無沙汰してまーす。
    色んな人との関わりって確かに大切ですね。
    昭和の感じよりもご近所づきあいはたんぱくだし
    我が家に至っては夫のおかあさんしか存命してないので
    娘にはおばあちゃん1人しかいないし
    (おじいちゃん知らないからなぁ・・)
    いとこだ親類だって付き合いも薄いし
    ママ友付き合いもたんぱくだし(笑)
    ふと振り返ると本当に幼稚園以外で娘が色んな他者と関わる機会って
    本当に本当に少ないので幼稚園入れて良かった・・・と心底思うわけですよ。

    そして子育て関わって、大人も成長しますね。
    娘5歳になりましたが、母レベルも5になりました(笑)
    だいぶ聞き流せるようになったし促せるようになったし
    ちょっとのことでは切れなくなりました(笑)
    「はいはい、なぁに?」とまずは聞く。
    そんな余裕もレベル5になると出てくるもんですね。

    親以外もそうやって子供と接してレベルアップしていけたら
    みんながそんな風に他者と関わることでレベルアップしていけたら
    きっと素敵な世の中になるんだろうな~と漠然と思いました。

    話し変わって運動会、心配ですね。
    幼稚園からの説明はいつですか?なんだかソワソワと
    お話があるまで落ち着きませんよね。
    さすがに欠席してくださいとかはないと信じたいです。
    人員がさけないのでお母さんがマンツーマンでサポートしてくれとか
    それでパニックになった時は隅っこでブレイクダウンできるように
    何て流れではなかろうか??と思うんですけどね。

    • ウル より:

      yukiさん>コメントありがとうございます!

      昔に比べると人付き合いって淡泊になったように感じますよね。
      時代の流れではあると思うんですけど、深くかかわるより、当たり障りなくかかわるって感じといいますか。。。
      そうそう!ママ友付き合いですら淡泊(笑)

      けど、そんな状況でも、いろんな人と関わっているんですもんね。
      幼稚園のお友達や先生、公園で出会う人、お店の人。。。
      いろんなことを感じ、関わり合いながら大人も子どもも成長していくのだから、ほんと人とのつながりを大事にしていきたいです。

      そして、子育てを通じて大人もすっごい成長しますよね。
      いろんな経験から、経験値を積んでレベルアップしていくんですもん(笑)
      どうすればいいのか知識があるとないとでは大違いで、息子が新生児の時なんかは、それはもう絶望感に溢れることも多かったです。
      あの頃を思うと、私も少しは成長したなと感じることが出来ます(笑)
      心の余裕もほんと大事!

      いろんな人との関りを通じて、成長していくことができれば
      お互いがお互いを思いやる気持ちを持てば、もっと優しい社会になって行くような気がします♪

      それから、運動会の件ですが、園側から何もアクションがなく。。。
      モヤモヤした気持ちのまま3連休に突入しちゃいました。
      でも、パンフレットはもらったから、参加は出来そうですね!

      だから、相談内容はいろんな方が仰るように、私がサポートにつく可能性が濃厚な気がします。
      それならそれで万々歳です(笑)
      週明けくらいに、内容がわかればいいなぁ。。。

  2. たたとあ より:

    なるほど~、そういう意味だったんですね。
    私も勘違いしてましたw

    それにしてもカウンセラーさんの言葉すごいなぁ。
    やっぱり何事も考え様により気持ちが変わりますね。

    ん~、心にゆとりを持って、子育て(親育ち?)しよう

    • ウル より:

      たたとあさん>コメントありがとうございます!

      ね!「子どもは社会で育てる」の意味をはき違えてたわーって今になって思いました(笑)
      周りに人に見守ってもらえれば嬉しいけれど、それだけが社会で育てるって意味じゃなくって、いろんな人との関りをもって互いに成長していくことが社会で育てるって事だったんだなと。
      ほんと、毎回カウンセラーさんには気づかされることばかりです。
      考え方ってめっちゃ大切ですよね。気持ちも意識も変わります(笑)

      ほんと、心にゆとりをもって子育て&親育ちしていきたいですね♪
      お互いレベルアップできるようにやっていこうぜ!

  3. ノン より:

    子供は社会で育てるは、子育ての原点な言葉なんだね。
    親も子供と共に成長していくもんね。
    それって社会で関わってくれた大人にも言える事なんだね。全然考えた事が無かった。
    でも、ウルちゃんの記事を見ながら、なるほど、だから政策でも子育てって強く扱われるんだなと感じたよ。
    今までは↑この辺は次世代の子ども達が社会を作っていくため。としか考えて無かったけど。

    子供は社会で育てるは、迷惑をかけてはいけないって、子育てしてたら割と頭によぎりやすい言葉だけど、本当に迷惑な行為じゃ無ければ世間の皆が子育てに関わってくれる事がとても受け入れやすくなる言葉なんだね。

    深い。

    私は田舎に住んでて、田舎ってお孫さんが離れて暮らしてるおじいちゃんおばちゃんが多くて、孫は今これくらいなのかな?うちの孫もこんなんだったのかな?っていう目線で息子とお話ししてくれる方が増えてきたところなんだー。
    だから、快く関わっていけるようにしていきたいなと再度感じる言葉だったよ☺

    • ウル より:

      ノンさん>コメントありがとうございます!

      「子どもは社会で育てる」が、こんな深いものだったなんて思ってなかったです。
      twitterの炎上案件なんかみてても、「社会は子育て世代に厳しすぎる!もっと見守るべき!」という声をよく見かけたんですけど、この「社会」や「見守る」がズレてんのかなーって感じたんですよね。
      今までは「協力や配慮」ばかりに目がいっていました。
      だから、今の時代そういうのは難しいだろうなぁって思ってたんですね。

      政治でも子育て政策いろいろ言っていますよね。
      それに対して、「こんな政策じゃ。。。」ってがっかりする声も多いです。
      政治は詳しくないからなんともなんだけれど、これも「協力体制や配慮」に目が行きがちなような気もします。

      「人に迷惑をかけてしまったら」っていうのなんか、ほんとそうですよね。
      批判するのは簡単だけれど、「じゃあどうしたら」の次がないというか。。。
      拒否したらそこで終わりだけれど、お互いがどうするかを考えていければ、それは成長につながっていく気がします。
      だから、大人も子どもも無関心になっちゃそこで進展はないんだろうなぁと。

      それから、私の住んでいるところもノンさんのところと雰囲気が近い感じです(笑)
      「うちの孫もね~」っていうのあるあるですよー♪
      たまにありがた迷惑な小言もありますが、優しい気持ちで見守って頂けるのは本当にありがたいって思います。

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