先日の記事の続きになります。
5歳年中の息子は、最近になって過去の自分と比較するような事や、お気に入りのぬいぐるみを下に見たような事を聞いてくるようになりました。
この会話が気になり、スクールカウンセラーさんに相談してきました。
なんで比べるような発言を?と思ったのですが、理由がありました。
対策もあわせてお話していきます。
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息子が比較するような発言をするようになった
少し前から、息子は何かと比較するような発言をするようになってきました。
その何かというのは決まっており、息子の場合は「過去の自分」だったり「お気に入りのぬいぐるみ」だったりします。
お気に入りのぬいぐるみは3体おりまして、そのうちの一番小さいぬいぐるみをよく比較対象に出してきます。
この一番小さいぬいぐるみの名前を以下「ピヨちゃん」と呼びます。
このピヨちゃんは、息子の中で「赤ちゃん」という設定になっています。
おそらくですが、息子が比べている相手というのは「過去の自分」という意味合いが大きいです。
出来ないことが多かった頃なのかと。
5歳になってから、息子は前向きになる事が多く、以前と比べて苦手な事にも挑戦するようになりました。
その結果、前まで出来なかったことが出来るようになってきました。
これはとても喜ばしい事です。
その頃から、「前までは出来なかったけど出来るようになった!5歳のお兄ちゃんになったからね。」って言葉が多くなりました。
それに対し、私も「頑張って出来るようになったんやね。お兄ちゃんすごいやん!格好いいね!」と返すことが多かったです。
私は「前まで出来なかったのに、出来るようになってすごいと思う。」というようなことをめっちゃ言った気がします。。。
そして今、息子を褒めた時に「前までの僕やったらどうやった?出来てどう思った?」と言う風によく聞かれるようになってしまいました(;´ー`)
これが先日の記事の「なんて言ってた?(思ってた?)」につながる部分ですね。
これとも関係したお話になるんですが、息子は過去に比べて自分はどう成長したのか認めてほしい欲求がかなりあります。
それを拗らせたのか、赤ちゃん設定のピヨちゃんと比べるような発言をするようになってきました。
実際、どういった発言をするのかですが、タイミングは「なんて思ってた?」の時と同じです。
自分を認めてもらいたいって時に発動しています。
例えばですが、最近になって自分でめっちゃ歩くようになったんですが、駅の階段を登り切った時なんかによく言います。
「前までやったら、こんなに歩けやんかった?歩けてどう思った?」
「ピヨちゃんだったらどうなってた?」
。。。といった感じですね。
それに対し、息子の求めている答えというのは「歩けるようになってすごいよ」って事と、「ピヨちゃんは抱っこやったかも」って事です。
なんていうんですかね。。。自分より下に見て安心するような感じですね。
自分の方がすごいんだぞっていう見下しのようなものに感じ、この発言はいかがなものかと困っていました。
今はピヨちゃん限定ですが、対象がお友達になっては困ると思い、カウンセラーさんに相談しました。
行動の意味は?
この息子の行動の意味ですが、1つは先ほども言いました「自分を認められたい」です。
そして、もう1つは「人間の防衛本能」です。
防衛本能ってどういうことよ?ってことですが、「自分よりも下がいるんだと安心することにより、自分を守っている」って事ですね。
テストの点数で例えるとわかりやすいです。
「自分よりもっと点数の悪い人がいてるんだ。。。自分が一番ひどいわけではない。」「今回は平均点が低いじゃん。良かった良かった。」ってのと一緒のような感じですね。
自分より下を見ることにより、自分なんてまだマシじゃん。大丈夫じゃん。と思い、自分を守ろうとしているって事です。
人間の防衛本能ではあるといえ、これが言葉となって出てしまうのは困るので対策することにしました。
比べる発言に対してどうすればいいのか
スクールカウンセラーさんのアドバイスは2点
・会話を紐解いていく
・相手を落としたままにしない(相手も大切にする)
ってことで、まず最初に、息子の質問を紐解いていく事にします。
「うーん。どうかなぁ?息子君はどう思う?」と聞き返します。
すると、息子は「ピヨちゃんは、まだ赤ちゃんやから抱っこやと思う!」と答えてくれました。
いつもはここで適当に終わることが多いですが、ここでは終わらせません。
「ピヨちゃんは、どれくらいの赤ちゃんなん?」
「〇歳やったらなんで抱っこなん?」
と、どれくらいの年齢なのかや、なんで抱っこやと思うのかも聞いてみます。
これに対し息子は「2歳くらいかなぁ?」「2歳やったらまだ小さいから抱っこやと思う!」「足の力もまだ強くないから。」という風に答えてくれました。
2歳でも歩く子は歩くぞ!ってツッコミはせずに、ふんふんと聞き流します。
で、最後に息子が大事にしているピヨちゃんが大きくなったらの話をしました。
「ピヨちゃんも息子君くらい大きくなったらどうかなぁ?」
「小さい頃は抱っこが多いけれど、お兄ちゃんお姉ちゃんになってきたら足の力も強くなるやん。」
「息子君も赤ちゃんの頃は抱っこ多かったけど、足の力強くなって歩けるようになったやん?」
「ピヨちゃんも大きくなったら歩けるようになるんちゃうかな?」
「息子君はピヨちゃんどうなると思う?」
と、ピヨちゃんは「まだ歩けない」という下に見たままにせず、過去の息子と同じように「今はまだ歩けなくても歩けるようになる」というように意識を持って行きました。
「誰だって今は出来なくても、頑張ったり努力したりして出来るが増えていくんだよ。」と。
息子は「そうやな。」と返してくれました♪
対策を聞いて思った事
スクールカウンセラーさんの話を聞いて、会話の紐を解いていく事の大切さがわかりました。
適当に流していた部分もあるんで、次回からはしっかりと紐解いて話を聞いていく事にします。
おそらくですが、息子の過去の自分と比べての発言は、私が息子の過去と比べてどうだって褒め方をしていたからも関係ありそうですね。。。
この件に関して、私はかなりネガティブに感じていました。
なんで下に見るような比べるような発言をするんだろうって。
でも、スクールカウンセラーさんに「息子君の世界が広がってきている証拠」「出来たことを認めてもらいたいと思えるようになったのは成長」といって頂けて気持ちが軽くなりました。
言われてみれば、自分の世界だけで回ってた息子が、外の人(世界)のことを意識しているって事ですもんね。
スクールカウンセラーさんに教えて頂いた対策を続けてみて様子を見てみます。
比較しなくても、ありのままの自分を受け入れられるようになってほしいです。
私自身、もっと声掛けを気を付けていきます。
参加中
コメント
もう5歳になったから出来るようになった!って言うのはウチも良く言いますね~。
3歳の赤ちゃんの頃は鉄棒怖かった、けどもう5歳だからね!出来るようになった、これが大人の力です!!!
なんてよく言ってます(笑)
でも出来なかった時はどうだった?ってのはないから
なんか息子くんとの会話は深いんだな~テキトー言えないんだな~
なんて思ってしまいました。
とてもデリケートなんだな~って。
常にポジティブに持って行くとか
親の心のキャパも求められますよね~。
私なんてイライラしてる時にしつこく聞かれたらもうどうでもいいよ!とか
言っちゃいそうですもん。
yukiさん>コメントありがとうございます!
娘さんも「5歳になったから出来るようになった!」はありますか!
たぶん、「〇歳になったからできるようになったよ」っていうのは誰しもある事なのでしょうね♪
それだけ、自分がお兄ちゃんお姉ちゃんになったっていう自信でもあるんですもん。
素敵な事だと思います。
うーん。。。息子は言葉にはかなりデリケートな方ですね。
前に療法士さんにも「人の反応や言葉にすごく敏感」という風に指摘されたこともありますし。
だからこそ、普段の言葉は気をつけなくちゃいけないですね。。。
でも、言葉に敏感だからこそ、声掛けの反応が良いという面もあるので、悪い事だけでなないのかも。
強みでも弱みでもありますが、プラスにしていけるように頑張っていきたいです♪
ただ、ほんとしつこい時や、疲れている時なんかは勘弁してくれと思っちゃいますね(;´∀`)
前回の記事を見てから結構ずっとこの事について私なりに考えちゃった😊
結果、社会は自分より下も上もあって成り立ってるから、下の子たちにはどう接していったらいいと思うかも聞いてみたいな〜!とか、上の子たちの事はどう思うかとか、(息子自身も年上のこに優しくしてもらってるし)いろいろ聞いてみたいなって思って、今のウルちゃんの息子さんの意図してる質問とは違うだろけど確かに世界が広がるために通る道だなとか、一人妄想〜😊
ノンさん>こちらの記事で一緒にいろいろ考えてくださってありがとうございます!
そうなんですよね。生きていると自分より上の存在と下の存在はかならずあるわけで。。。
身近な事で言うと、かけっこの順位なんかもそうなんじゃないかなぁ?
今ちょくちょく聞く「みんな一緒にゴール!」っていうのは、ある意味上も下もなく平等。
ただ、これだと走るのが得意な子は「僕はもっと速く走れるのに!」と心の中で不満に思うかもしれないし、逆に私のように走るのが遅いと自覚している場合「足を引っ張っているのかも」って負い目を感じる事もあるかもしれない。
なので、無理やり型にはめるような平等っていうのは、ある意味心の中でいろいろと抱え込みやすくなるんじゃないかなぁ?とも思うんですよね。。。
だから、上や下の存在っていうのは成長するうえで必要とは思います。(誰だって、得意や苦手があるって事を受けれてほしいという意味で)
自分より上や下がいることは当たり前。
上や下を見てどう思うか、いろんな考えの人と触れ合うことにより、「こんなこともあるのか」って経験値を積んでいければいいかな♪
そして、自分がされて嬉しかったことや嫌だったことから、どうしていくかを息子には考えていってほしいな(n*´ω`*n)