【トリプルP】和歌山市が主催の講演会に参加。子育てを学ぶ必要性。

講座

先日、和歌山市が主催していた、トリプルPの講演会に参加してきました。

トリプルPは、5月頃に医療機関が開催していたセミナーに参加したことがあります。

そこでのトリプルPのセミナーがとっても良かったので、今回の講演会に参加しました。

 

前回のトリプルPの記事

 

今回は、前回のセミナーの講師であった、家本めぐみ先生だけでなく、医大の保険看護学部の学部長である柳川敏彦先生のお話を聞くことも出来ました。

柳川先生の講演の内容は「今なぜ子育てを学ぶことが必要なのか」というもの。

30分ほどの時間でしたが、驚きがとても多かったです。

 

時代変わればで、今と昔の子育て事情なんて違って当たり前。

なのに、調査結果のグラフを見ると、体罰の事故報告の数値って、今も昔もあまり変わらない?!と衝撃。

今回は、柳川先生のお話の感想を書いていきます。

 

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講演会の雰囲気

 

和歌山市が主催しているという事もあり、今回は参加されている方が多かったです。

50人くらいはいらっしゃったかと思います。

年代は、若いお母さんから年配の方までいろいろです。

 

今回の講演会の対象となっているのが、子育て中のすべての養育者・民生委員・児童委員や子どもに関わる全ての大人です。

年齢の幅が広かったのは、単純に保護者だけでなく、「子どもに関わるすべての大人」だったからなんでしょうね。

私のように1人で参加している方もいれば、お友達同士、同僚と参加の方もいました。

 

託児もついていまして、6か月以上のお子様なら預かってくれます。

(※ただし、先着順で事前に申し込む必要あり)

 

会場にはテレビ撮影も入っており、事前に撮影NGな場合は伝えておくと配慮してくださいました。

大きな会場ではないものの、キツキツでもなく、程よい距離感でお話を聞くことが出来て良かったです。

 

 

虐待に対する驚きの結果

 

講演会のお話の内容案内は「今なぜ子育てを学ぶことが必要なのか」というものです。

はじめは、「ネウボラ」というものについてのお話がありました。

子育てに助言してくれたりアドバイスをしてくれる場ってもので、自治体がつくっている拠点という意味。

支援制度なんかも含まれるようです。

 

そして、あまり知られていないという国の計画「健やか親子21」ってもんがあるぞ!って話なんかもありました。

「すこりん」というゆるキャラもいるくらいなんですが。。。私は全然知らなかったです←

 

とまぁ、子育てを助けてくれる場所や支援の話から始まったわけですが、そこから虐待の話が出てきました。

これが今回とても気になった項目です。

先生が「母親による体罰の事故報告」という調査結果のグラフを出してきたんですが、それがですね。。。もうビックリですよ。

 

1980年と2003年のグラフなんですが、数値がほとんど変わってないんですよ。

3歳半の子に体罰(叱る時に叩いたり蹴ったりつねったり等)しちゃったよって方が約67%という結果。

先生は、「20年やってきた啓発活動は何だったのか。。。」と言われていましたが、ほんとここまで数値が変わらないとそりゃそう思うわなって思いましたよね。

 

だってさ、こういう言葉をよく聞きません?

「昔は体罰があって当たり前だった。今は体罰なんてしたら大問題になる。」って。

だから、私は昔の方が圧倒的に体罰が多いと思っていたんですよ。

なのに、実際は今も昔も体罰の状況って一緒なの?!ってビックリでしたよね。

 

ちなみに、この調査ですが、同じ人が同じ内容で行っているものの、調査を行っている場所は微妙に違います。

1980年は大阪、2003年は兵庫、2015年は和歌山なんで、多少お土地柄的なズレはあるかもしれません。

2015年の和歌山での調査では44%ほどに減ってはきているので、ジワジワなんですかね。。。減っていくといいなって切に願います。

 

 

今も昔も変わらず「子育てしんどい」の理由

 

20年の月日が流れても、虐待の数値ってあまり変わっていないという事を知り軽くショックでもありました。

しかし、細かく調査していくと、時代の流れからか項目によって今と昔で微妙に違いもありました。

 

「育児で手伝ってくれる人がいる」という調査結果

 

1980年では62%が「はい」なのに対し、2015年では96%が「はい」なんですよ。

。。。「本当かよ?!」って思いましたよね。

 

だって、昔の方が同居も多いしジジババも参加しているイメージでしたもん。

今は核家族で孤立奮闘しているイメージでしたもん。

なにより、「昔は近所の人なんかも怒ってくれたりした。子どもは社会で皆で育てていったもんだ!」って言葉もありましたよね。

 

けど、よくよく考えてみると、昔の方が亭主関白で家事育児は女の仕事!みたいなのがあったのかもしれないし、今の方がサポートしてくれる制度なんかも出来てきたのかも?

現在、私もいろんな制度に助けられていますしね。

昔の方が、育児を手伝ってくれる人が少ないというのは意外だと感じましたが、今の方が育児を手伝ってくれる(支えてくれる)場所が昔より整ってきたって事でもあるのかもとも感じました。

 

 

「子育て中のイライラ」や「子育てに心配なことがある」などの調査結果

 

「子育て中のイライラ」につきましては、上がったり下がったりな結果ではあったんですが、「子育てに心配な事がある」では、段々と数値が上昇しています。

(1980年に比べて2015年は2倍くらいになってた)

 

これね、たぶんだけど昔に比べて情報が入りやすくなった分、心配事も増えるのかなって感じました。

今ってネットで調べたらいっぱい情報が出てくるじゃないですか?

「〇歳 〇〇(心配ごと)」って感じで検索するとウジャウジャ出てきます。

 

そこでハズレ記事と当たったら最悪ですよね。

知らずに鵜呑みにしちゃって苦しむ人がいてもおかしくないって思います。

(そういうのもあって、私はネガティブであってもポジティブに繋げられる記事を目指してる)

以前、「自閉症にお仕度ボードは使えない」と題し、不安を煽って売り込みをしていたものもありましたけど、ああいうの本当に嫌いです。

 

。。。とちょっと愚痴も入ってしまいすいません。

情報が入りすぎる分、それがいいのかどうか見極めないと迷って余計にしんどくなっちゃいそうです。

上手く付き合えば助けになりますが、情報に振り回されてしまうと不安を増長させるだけになっちゃいますもんね。

不安だけを煽る情報が少なくなることを祈ります。

 

 

迷いやイライラが「しんどい」に繋がっていく

 

今と昔で微妙に子育て事情は変化はしているものの、根本的な事は何も変わっていないなと感じました。

何かって一言で言うと「子育てに対するしんどさ」ですね。

 

1人で抱えていると、キャパオーバーになりますもんね。

手伝ってくれる人がいないと大変ですわ。

心配事がたくさんあると不安ですわ。

こういったイライラや迷いが「子育てしんどい」の原因なんですよね。

 

そして、この「子育てしんどい」が体罰に繋がっていくのか―と、納得しちゃいけないけど納得してしまう部分もあります。

そのためにも、これから子育て支援が大切だと言われてた先生のお話には、ほんとそうだよなーと思いました。

健やか親子21には頑張ってほしいです。

 

 

今なぜ子育てを学ぶことが必要なのか

 

さてさて、ここで講演会のメインである「今なぜ子育てを学ぶことが必要なのか」ですよ。

最初の子育て支援の話、虐待の話、育児しんどいときて、子育てを学ぶです。

 

前に受けたトリプルPの講座でも言われてたことなんですが、育児ってほとんどの人が「何も知らない状態から始まる。何も知らないから不安になる。だからしんどさを感じる。」なんですよね。

ほんとそうで、私は実際に経験してから、次はこうして行かなくちゃなぁという行き当たりばったりスタイルが本当に多いです。

 

子どもに接する機会や、お世話をした経験がある方ならともかく、私のように出産前に育児経験がない場合は、どうすればいいのかの知識も経験もないんで、些細なことに不安になりやすいんですね。

姉妹ブログにもちょろっと書いていますが、正直言いますと、私は昔は子どもが苦手でした。

息子が1歳手前くらいまでは、育児ってしんどいの気持ちがめちゃくちゃ大きかったです。

 

この「苦手」の根本的な理由が、「子どもとどう関わればいいのかわからない」だったと今では言い切れます。

それほどまでに、まったく知らない未知の体験は、私にとって力のいるものでした。

あの頃、少しでも「こういうこともあるのかー。」って事を知っていれば、もう少し気持ちも楽になっていたのでしょうね。

知らない→検索する→情報に振り回される→不安→検索→(以下無限ループ)を繰り返していました。

 

だからこそ、私も「子育てを学ぶことは必要」って思えます。

息子の発達凸凹の知識が全くなかったころ、それはそれは逆効果な事もたくさんしました。

診断が出て、専門のいろんな方に教えて頂き、学ぶことが出来たからこそ今があるなんですよね。

私も息子も以前より笑顔が増えました。親の気持ちの余裕って本当に必要です。

 

これから、子育て支援がどうなっていくのかはわからないです。

でも、どうか一人で抱えすぎず、頼れる場所が増えてくれればと願っています。

少しでも救われる人が増えればなと改めて感じた講演でした。

 

後半はトリプルPの講演へ続きます。(後日更新)

 

 

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コメント

  1. ノン より:

    確かにカーっとなる事はあるんだよね。
    自分の思ったより大人でない部分があるのをまのあたりにするのは結構自己嫌悪〜(T_T)
    でも虐待とまでいくと話は別だよね。
    育児って家庭内の閉鎖された空間だからね。気をつけてねばだね!
    私も割とこうだからこうするみたいな理由付けの作業は好きだけどやっぱり落ち着いて行動するためにも知識って大切なんだね。

    • ウル より:

      ノンさん>コメントありがとうございます!

      余裕がないと、本当にイライラするしカーッとなりやすいんですよね。
      後になって、「なんであんなことで腹を立ててたんだろう。。。」と自己嫌悪に陥ることは私もあります。
      ほんと育児って家庭内の閉鎖された空間だからこそ気を付けていきたいですよね。

      そして、虐待と聞くと抵抗がかなりありますよね。なんで?って。
      でも、体罰なんかはやってしまいがちでもあるのが怖いところ。
      体罰は殴る蹴るなどのわかりやすいものだけでなく、言葉での攻撃なんかも含まれるようです。
      無視し続けるなんかも体罰に含まれるようですね。(計画的無視は除く)

      これらを引き起こす原因となるのが、焦りだったり、不安だったり、迷いやイライラからくるもの。
      だからこそ、落ち着いて行動するためにも、子育てを学ぶ必要があるよっていうお話でした。
      ほんと、気持ちの余裕のためにも必要な事だと感じました。

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