息子が通う言語訓練では、よくカードゲームをして遊びます。
楽しみながら学ぶことが出来るので、家でもあるもので代用したり、自作したりしながら楽しんでいます。
そんなわけで、今回はSTでよくやるカードゲームについてお話していきます。
「ひらがなカード」などの言葉のカード
一番よく出てくるのが「ひらがなカード」などの言葉のカードです。
ひらがなに限らず、漢字やカタカナの時もあります。
子どもの興味や発達具合でお選び頂くと良いです。
遊びに使うのは主にカードに描かれたイラストなので、イラストを描いたり写真を使ったりして自分で作りやすいところも手軽に遊べて魅力です。
遊び方
① それぞれカードをランダムで5枚とる
(慣れるまでは、子どもが答えやすそうなカードや、興味があるカードを選ぶとよい)
② 順番を決め、出題者はカードに描かれたイラストについて説明する
「長い針と短い針がクルクル回って、時間を教えてくれる道具はなーんだ?」「黄色くてとても酸っぱい果物はなーんだ?」など、相手が回答しやすい説明をする。
子どもがうまく出題できない時は、「どんな色?」「どんな時に使う?」「どんな音がする?」など、説明できるようなヒントを出してフォローする。
上手く出題出来た時は「今の説明すごくわかりやすかった!〇〇ってところで△△だなってわかった!」というふうに褒める。
③ 相手の説明を聞き、カードのイラストが何なのか回答する
答えられたら褒める。
吃音がある場合、詰まらずに言えたら褒める。
ことばのカードで遊んだ時の記事がこちら
おはなしづくりカード
おはなしづくりカードは、カードの順番を正しく並べてお話を作っていくカードです。
だいたい1つのお話が4~6枚くらいで完結します。
慣れるまでは4枚で完結する話を選んだり、子どもが食いつきやすいお話を選び、枚数を減らすなどして答えやすいように調節していきます。
うちの息子は、おはなしづくりカードのおかげで、物事の説明をする力がついてきました。
遊び方
① お話カードをバラバラに並べる
② 子どもに順番通りに並べてもらう
難しそうならヒントを出す。
【例】「こっちの絵はパジャマだね。次の絵は洋服を着ているね。」「〇〇くんは寝る時は何を着て寝るかな?」など場面の変化に気づくようフォローする。
③ 並べたカードのお話をしていく
慣れるまでは、大人と子どもで交互にお話をしたり、カードのイラストを見ながら「何やっているところかな?」「どうなっているのかな?」「誰かな?」などヒントを出しフォローする。
慣れてきたら、子どもだけでお話をしてもらう。
こちらも自作することは可能です。
画用紙を適当な大きさに切って絵を描いたり、写真を使ったりして作れます。
息子が初めて遊んだ時の記事がこちら
のちに絵本作りブームに発展しました
反対言葉カード
つい最近遊んだカードです。
名前の通り、反対言葉を集めたカードです。
表面に「おもい」、裏面に「かるい」というふうに文字とイラストが描かれており、楽しみながら学ぶことが出来ます。
とくに遊び方の説明は必要ないかと思いますが、大人が片方の面だけを子どもに見せて答えてもらうの繰り返しです。
もし難しそうならイラストからヒントを出してフォローしていきます。
息子はほぼ回答出来ましたが、「よこ」の反対言葉だけわかりませんでした(;´∀`)
思いのほか反対言葉を知っていて驚きました。
数を学習するカード
言葉よりも数がメインなカード?
海外のものだからか全く同じものを見付けられなかったのですが、雰囲気としては下の画像のものが近いです。
画像のものは20まであるようですが、息子が遊んだのは10までのカードでした。
カードの表面には、画像のように同じものがいくつか描かれています。
(息子が使ったものは食べ物のイラストだった:バナナが7本など)
数と模様が同じカードはそれぞれ4枚ずつあり、カードの裏面はトランプの裏面と同じような不思議な模様がついています。
すごくシンプルなカードです。
遊び方
何通りか遊び方があります。
神経衰弱のように遊ぶ事も出来ますが、今回は息子が実際にやった遊びをご紹介します。
① カードを裏面にし、机の上に広げる(神経衰弱の時のように並べる)
② 順番を決めてカードを2枚引き、出たカードの数の合計を答える
【例】4のカードと5のカードを引く→9と答える
慣れないうちは、手で数えてもOK
足し算だけでなく、引き算や掛け算など幅広く遊べるカードゲームです。
単純に数の感覚をつかんでもらうのにも役立ちそうです。
(5はこれだけみたいな)
カードゲームで遊んで思う事
STでいろんなカードゲームで遊ぶのですが、どれも息子の食いつきがよく楽しめています。
根強く力になっているのは、なぞなぞ遊びで毎度出てくる「ことばのカード」。
楽しみながら取り組めるようにしてくれたからこそ、息子もやる気を出し頑張ってくれたんだと思います。
STを始めてちょうど1年がたちますが、STのおかげで息子は言葉で伝える力が、以前と比べると段違いにアップしました。
そのため、以前のように物事の前後から判断しなくても、ある程度息子が伝えてくれるので「何がどうなってこうなった」が分かりやすくなり、こちらも対処がしやすく助かっています。
他害についても、気持ちの言語化が出来るようになってきてから手の出る他害がほとんどなくなりました。
(ただし、暴言はあるのでそこをなんとかしていきたい。。。)
吃音はまだあるものの、言語面での成長がすごかった1年でした。
カードゲームをはじめとした言語訓練のおかげです。
療法士さんには感謝しかありません。
これからも楽しみながらいろんな力をつけていけたらと思います。
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