先日、息子の発達検査を受けてきました。
今回もK式の発達検査です。
検査結果を踏まえつつ、これからのことを考えていきます。
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就学指導のための発達検査はK式に決定
就学指導をするにあたり、発達検査をしなければいけませんでした。
発達検査は我が家が受けたK式やWISCがよく知られています。
以前、医療機関と保健センターがK式推しで、小学校がWISC推しだったため、どちらを受けたらいいんだ?って話になっていました。
その後、医療機関と学校に再度相談。
夏休み入ってすぐに、小学校側が教育委員会さんに問い合わせてくれまして、就学指導の検査結果はK式でも大丈夫という事がわかりました。
なので、予定通りK式の発達検査を受けてきました。
(息子の場合は情緒面の困り感が焦点になるのでK式でもいいと判断された)
ちなみに、なぜ就学指導に提出するための発達検査について、医療機関側と学校側の意見が分かれたいたのかというと、それぞれ検査結果の重要視する部分が微妙に違ったからです。
息子君の場合、焦点になるのは情緒的な面になるのでK式でいいと思います
私もK式でいいと思います。こちらで検査しますよ。
と、医療機関と保健センター側は、知的な遅れがなく、支援級にするかどうかの焦点になるのが情緒的なものであるため、WISCを取らなくてもK式で十分だという判断でした。
K式の発達検査は、総合的に発達具合を判断していきます。
詳しくは、LITALICOさんにも書かれています。
年齢において一般的と考えられる行動や反応と、対象児者の行動や反応が合致するかどうかを評価する検査です。検査は、「姿勢・運動」(P-M)、「認知・適応」(C-A)、「言語・社会」(L-S)の3領域について評価されます。なお、3歳以上では「認知・適応」面、「言語・社会」面の検査に重点が置かれます。検査結果としては、この3領域の「発達指数」と「発達年齢」が分かります。
それに対し、小学校側はWISCの結果が欲しいという意見でした。
なぜWISCの結果が欲しいのか、小学校側にもしっかり理由があったんですね。
WISCは、「言語理解」「知覚統合」「ワーキングメモリー」「処理速度」を検査することが出来ます。
なので、検査結果から、どのような支援をしていけばいいのかを考えることが出来るそうです。
学校側がWISCを推していたのは、入学後の支援のことを考えてくれてのことだったのです。
医療機関と保健センターは、入学するにあたって普通級か支援級かの判断をするためにK式を推し、小学校側は、入学後の支援をどういったものにしていくか判断したいためにWISCを推していたというのが意見が分かれた理由でした。
結果、就学指導にはK式を。
入学してからの支援のために、息子が6歳になってから頃合いを見てWISCで検査することになりました。
K式の発達検査を受ける
ついに迎えた検査を受ける日。
この日はとても暑く、息子のコンディション的にはあまりよくなかったです。
これはグダグダになるかもなーと予想していました。
調子の悪い時を見てもらえるのはある意味ラッキーでもあるんで、なるようになれで挑んできました。
さて、発達検査はどうだったかといいますと、息子は想像以上に出来る事が増えていました。
検査内容は、1年前とほぼほぼ一緒です。
1年前の発達検査
先生の真似をしてブロックの形を作ったり、コップに言われた数の積み木を入れたり、ブロックの模様を合わせたり。。。
今回、新しく増えたものは、算数の文章問題のようなものと、相談員さんが何回音を鳴らしたか当てるものでした。
出来なかったけど出来るようになった事
出来るようになったものは、大きく3つです。
① 模様付きブロックで、相談員さんから手渡された模様と同じ図形を作る
前回、作れずに「出来ない!」とクリアすることが出来なかったものです。
家で、タングラムで遊んでも、なかなか同じ図形を作ることが出来ないので、今回も難しいだろうなぁと思っていました。
しかし、意外にも一生懸命ブロックを回転させて作り上げることが出来ました。
相談員さんに手渡されたブロックを見た瞬間「えー。これ無理ちゃう?難しいやつ!」と言ったので若干嫌な予感がしたのですが、次の瞬間に「ちょっと挑戦してみるわ!」と気持ちが切り替わりました。
前向きに頑張ってくれたことが嬉しかったです!
今回は、出された問題をすべてクリアすることが出来ました。
② 療法士さんが作ったものと同じビーズ細工を作る
去年、反対から突っ込もうとしたり、順番がぐちゃぐちゃだったりして、最終的に放棄してしまったものです。
見て真似する系は今までことごとく撃沈していたので、今回も厳しいと思っていました。
しかし、息子は「やってみるわ!」と言い、次々に迷いなくビーズをはめていきました。
これには私も相談員さんもビックリですよ。
そういわれれば、年中の3学期辺りから私が作ったニューブロックの作品を見て真似して作ってみるわ!と言い出し、真似して作ることが出てきたんですね。
今回のビーズは、ニューブロック遊びで真似して作るを繰り返しやっていたから出来るようになったのかもしれません。
軽く感動した(´;ω;`)
出来なかった事
① 順番を覚える
前回と同じくできなかったのが、相談員さんがタッチした順番に息子もタッチするというものです。
順番通りに「右から左」や「左から右」などの一方通行や、1つだけ順番が交互するくらいなら大丈夫なんですが、タッチする順番がごちゃ混ぜになるとわからなくなってしまいます。
ただ、前回はわからなくなって「出来ない!」と投げ出してしまったのですが、今回はわからなくなってもそのままやり通してくれました。
前は間違えたら嫌だって気持ちが大きすぎてやろうともしなかったんですけどね。。。
今回も、クリアすることは出来なかったのですが、前回と比べると成長しているなと感じました。
② 相談員さんが音を鳴らした数を当てる問題
相談員さんが、息子の目の届かない場所で積みカチカチと鳴らします。
鳴らした音の数を息子が答えるというものです。
ちなみに、声を出してカウントすることは出来ないので、心の中でカウントしなければいけません。
この音を鳴らす問題ですが、全問不正解でした。
息子は、目だけで物をカウントするのが苦手です。
指さしをしたり、カウントしながらだと理解できるのですが、指差しもなくカウントも出来ない状態だと理解できないようです。
成長とともに出来るようになってくるのかな?
絵本などは声に出さずに読めているのにな。。。
③ 説明の問題
「〇〇の時、どうする?」と相談員さんが質問し、息子が答えるというものです。
例えば、「幼稚園に行っている途中に雨が降ってきたらどうする?」や「学校に向かっている途中に、このままだと遅刻するって気づいたときはどうする?」などですね。
STのおかげで説明する力が付いてきているので、回答はしているんです。
「雨降ったら、傘さして電車に乗って幼稚園にいく。」と上手に答えられています。
でもですね、質問の内容によっては答えられなくなります。
「学校に向かっている途中に~」の質問がそうですね。
おそらく、息子の中で「遅刻するのは嫌だ!」って気持ちと「遅刻しないためにどうすればいいのか」がわからないのが大きな原因かとわれます。
同様に「乗りたかったバスに乗り遅れてしまったらどうする?」という質問にも答えられませんでした。
息子の中で「バスに乗り遅れるなんて嫌だ!」って思いがあるのかも。。。
(先日も、遅延で電車が来なくて遅刻しそうなときにプチパニックになったので)
たぶんですが、「失敗した」と思われる質問に対して嫌悪感があるのでしょうね。
間違ったことを指摘されると怒り出したりするのと同じ感覚なのかもしれません。
答えたくない!になってしまいます。
この辺は要課題です(ヽ”ω`)
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検査の結果
検査結果を今回は教えてもらいました。
(言えば教えてくれると聞いたので、結果を聞いてみた)
今の息子ですが、だいたい5~6歳の辺りの数値をウロウロしているようです。
知的な遅れや大きな凸凹ななく、物事に対する理解力もあると言われました。
しかし、情緒面には遅れがあります。
遅れというよりか認識のズレが大きいようです。(98%の人が〇〇と理解しても、息子はちょっと外れたところを受け取ってしまう)
だからか、以前のように〇年遅れというような具体的な数字は出てきませんでした。
ただ、この認識のズレというものが集団生活を送る上で、問題を起こしやすくなります。
認識のズレから、「自己理解」についてのお話も聞いてきました。
(長くなりそうなので、自己理解のお話については次回にでもお話しします)
結果、保健センターとも、「支援級の情緒クラスの方で支援してもらいながら学校生活を送るのがベスト」だと、意見が一致しました。
就学指導については今のところスムーズに進んでいます。
今回の検査では、想像以上に息子が頑張ってくれました。
課題はまだたくさんありますが、1年前と比べると出来る事が増え成長を感じます。
これからも少しずつ出来るを増やせるように、息子を支えていけたらと思います。
次回は、検査結果から考える小学校でやっていきたいことと、就労までを考えてのお話をしていきます。
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