【就学指導】勉強会で教えてもらった「知的学級」と「情緒学級」の違い

就学

先週、医療機関で開催されていた就学勉強会で、支援級の「知的学級」と「情緒学級」の違いについて、教育委員会さんに教えてもらいました。

話の中で、おなじ支援級というくくりだけれど、「知的学級」と「情緒学級」では取り組みが違うことを知りました。

今回、「知的学級」と「情緒学級」についてお話していきます。

 

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支援級にも分類がある

 

支援級は支援級なんですが、支援級にも分類があります。

2019年時点の和歌山市でのお話になりますが、お話していきます。

 

弱視特別支援学級

 

両目の視力が0・3未満の方、視力以外の視機能障害が高度のもののうち、拡大眼鏡など利用しても通常の文字や図形などの視覚認識が困難な方を支援する学級。

市内には2校設置されています。

 

聴覚特別支援学級

 

両耳の聴力レベルが60デジベル以上のもののうち、補聴器などを利用しても通常の話声を理解することが不可能、または困難な方を支援する学級。

和歌山市には学級が設置されていません。

 

知的特別支援学級

 

知的発達がゆっくりであり、他人との意思疎通が困難で日常生活を営むのに頻繁に援助を必要とする方を支援する学級。

すべての小学校に設置されています。

 

情緒特別支援学級

 

知的発達に遅れはないが、社会生活への適応が困難な方を支援する学級。

ほぼすべてに設置されています。

 

病弱・身体虚弱特別支援学級

 

病院の中にある学級。

市内に2校設置されています。

 

肢体不自由特別支援学級

 

肢体不自由の状態が補足具の使用によっても歩行や筆記などの日常における基本的な動作が困難な方を支援する学級。

上記に当てはまらなくても、常に医学的な観察指導を必要とする程度の方も含まれます。

市内に11校設置されています。

 

 

支援学校

 

市内には支援学校は4校あります。

学区によって3つに分かれます。

(1校は県立なので受験が必要)

 

支援学校に通うためには、学校見学と体験入学をすることが必要です。

 

 

知的学級と情緒学級では取り組みが違う

 

勉強会では、知的学級と情緒学級では取り組みが全く違ってくると教わりました。

確かに、小学校に見学に行ったとき、教室の雰囲気がかなり違ったように感じます。

 

知的学級

 

知的学級は知的発達に遅れがある子が通う学級です。

そのため、学習もゆっくり学んだ方がいいという考えです。

 

学習は「生活単元学習」がメインになります。

お買い物などをして、経験から学んでいく感じですね。

 

私が見学に行った学校では、教室の中には個人の机が並べられいました。

雰囲気としては、少人数ってだけで、普通級の雰囲気ととても似ていると感じました。

 

 

情緒学級

 

情緒学級は、能力はあるけれど情緒面に遅れがある子が通う学級です。

皆と一緒に勉強をする力はあるけれど、情緒的な困り感を抱えていることから普通級で過ごすのが難しいと判断された子が通っています。

おそらく、息子も情緒級に当てはまるのではないかと思っています。

 

情緒級は、自立活動をメインに取り組んでいきます。

心理的な安定を図ることも大切なので、SST(ソーシャルスキルトレーニング)も行うようです。

※SST・・・社会で人と人が関わり合って生きていくための訓練

 

教室の雰囲気は、普通級と違いました。

普通級との大きな違いは、ブロックやパズルなどの知育玩具やPCが置かれている事ですね。

(トークンエコノミーのためかと思う)

個人の机もありますが、学習は大きな机(個人の机を4つ合わせた大きさくらい)で行っていました。

 

 

どちらの学級がいいのか判断が難しい場合

 

知的学級と情緒学級では、カリキュラムが違ってきます。

なので、就学指導の時に、どちらの学級がいいのか判断してくれます。

 

しかし、判断が難しい場合もあるようです。

その場合は、その子に応じたカリキュラムを組んでくれるようです。

 

 

支援学校や支援級に通うにあたっての質問

 

勉強会では、支援学校や支援級についての質問が他にもたくさんありました。

どちらがいいのか判断に困るというケースは多々あるようです。

いくつか挙げられていた質問をご紹介します。

 

手帳がないと支援級に通えないのか

 

基本的には、通えないことはないけれど、持っている持ってないは大きな判定基準になります。

手帳を持っている=支援級ではないし、手帳を持っていないから=普通級って話ではないと。

知的な遅れがない場合は、特に判断が難しくなってくるので手帳だけでなく検査や面談などから判断をするとの事でした。

(これを語ると2時間はかかるとおっしゃってた)

 

 

支援学校に通いたい場合、就学指導の相談はどこへ行けばいいのか

 

支援学校についても、就学指導のはじめの窓口は「住んでいる学区の小学校」になります。

住んでいる学区の小学校で、支援学校を考えていると伝える必要があります。

引っ越しの場合なども同じで、今住んでいる学区の小学校にまずは相談に行き、そこで引っ越し後の通う予定の小学校のことを伝えます。

すると、校長先生が通う予定の学校に引き継いでくれるようです。

 

 

支援級や支援学校に定員はあるのか

 

和歌山市の場合は定員は設けてないです。(県立の支援学校など受験校は除く)

幼稚園や保育園では療育園が少ないため定員の関係上入れないことが多々あるんですが、小学校に関しては支援級や支援校判定が出れば入れます。

なので、就学指導は必須です。

(ちなみに、去年度の就学指導を行った人数は、和歌山市内では302人だった)

 

もし、受験を考えているようなら就学指導の判定は早めに出しておいた方がいいとの事。

今年は10月15日までには出しておいた方がいいみたいですね。

 

 

就学指導は必ず受けなくてはいけないのか

 

必ず受けなくてはいけないってことはないけれど、不安があるのなら受けるのがお勧め。

基本は、親がしたいと思えば困り感の大小にかかわらず、就学指導を受けることが出来ます。

子ども自身が困り感を抱えているのに親が気にしないスタイルを貫いていたりすると、園などから声がかかる事があるようです。

 

心理の先生も「支援級にいくかどうかは置いといて、とりあえず不安があるのなら絶対に受けた方がいい!」と言うほどなんで、迷っている場合は受けた方がいいかもですね。

(どのみち、判定が出ても最終判断は保護者なので、迷っているなら受けるだけ受けが方が安心かと)

 

 

年度の途中で支援級や普通級に移ることは可能か

 

年度の途中での移動は難しいとの事です。

カリキュラムが関係しているようですが、不利益があるので節目で変わるのが望ましいと。

移動を望む場合は、もう一度就学指導をやり直して判定してもらう必要があります。

そのため、4月からしか移れないようです。

 

 

勉強会で話を聞いて思った事

 

今回の交流会や勉強会での就学の話はここまでです。

参加者さん達のいろんなお話を聞けて、とても勉強になりました。

 

保健センターでも流れの説明は受けていたのですが、就学指導の背景を知ることが出来て良かったです。

加配や通級の状況、学校の体制からも、今後どうしていくかを考えることが出来ました。

 

我が家の場合は、今の状況から支援級がやはりベストだと思えます。

学習面については、デイや家でフォローしていくしかないですね。

デイは学習フォローのところとSSTに力を入れているところに通えたらいいなと考え中。。。

見学に行って息子が気に入ってくれることを祈っています(;´-`)

 

就学指導に関しては、教育委員会さんの面談の時にがんばらなくちゃですね。

加配がつけれるのなら低学年だけでも付けて頂きたいのでアプローチ頑張ります!

とにかく、打てる手は打てるように動いていきたいです。

 

交流会と勉強会でのお話

 

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