子どもとのコミュニケーションの話。「どうせ言っても無駄やん」

発達関係

先日、園のPTA関係の行事で、講演会に行ってきました。

講演をするのが、私の好きなカウンセラーさんだったので参加してきました。

 

カウンセラーさんの方の話を聞いていると、ドキッとすることだらけ。。。

子どもとのコミュニケーションについて、改めて考えさせられました。

 

 

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講演会に参加

 

講演をしてくれたのは、昨年度お世話になりまくったスクールカウンセラーさん。

今年度は市の予算の関係で、園のスクールカウンセリングが廃止されてしまったため、カウンセラーさんとお会いする機会はグッと減りました。

なので、久々にカウンセラーさんのお話が聞けるのでワクワクしていました。

 

講演のテーマは、子どもとのコミュニケーションについて。

「これ、やってしまってたわ!」という事が多々あり、反省の嵐!

とても面白い内容でした。

 

 

親目線と子ども目線

 

まず、はじめに親の子育ての悩みの話がされます。

「子どもが言う事を聞かない」や、「カッとなって子どもに攻撃的な態度をとってしまったりする」「子育てが出来ない自分が嫌になる」などなど。

誰しも一度は悩んだことのある悩みがあげられます。

 

次に、子どもたちが親にどのような事を感じているかの話がされます。

「いつも一方的に決めつけて怒り出す」「同じことをばっかり言ってうるさい」「親は自分が出来てないのに、子どもにはちゃんとしなさいっていう」などなど。

なかには「自分はこの家にいらない存在のように思う」という悲しい意見もありました。

(私も子どもの頃感じた事あるけれど)

 

この親と子の声から何が分かるかっていうと、親のいう事が子どもに伝わってないってことなんですね。

子どものためを思って言ったとしても、伝わっていないから「うるさい」で終わってしまうという残念な結果になっているという事です(;´∀`)

ここで、言葉のキャッチボールについての話に続きます。

 

 

言葉のキャッチボールのお話

 

子どものためを思って言っていたとしても、子どもに全く伝わってないというのは、ちょっと悲しいですよね。

そこで出てきたのが「言葉のキャッチボール」の話。

大切なのは「くりかえす」「言いかえる」「気持ちを汲む」です。

 

「どうせ、言っても無駄」の話

 

子どもに「どうせ、お母さんに言っても無駄やん!」と言われたら、子どもにどう返答するのかについて話し合うことになりました。

子どもがなぜ「お母さんに言っても無駄」と思っているのかについて考えていきます。

そこで出た意見が「お母さんにいっても、わかってもらえないと思っているから」でした。

 

「夫(妻)に言っても、大体一方的な意見を推しつけられるだけでわかってもらえないから、夫(妻)に言っても無駄って思ってしまう」ってのと同じことだそうです。

この例え話は、めちゃくちゃわかりやすかったです(;´∀`)

 

 

心を閉ざしてしまう話し方

 

「話しても無駄」と思われてしまうのは、心を閉ざしてしまう返答をしてしまっていることが原因。

心を閉ざしてしまう返答ってなんやねん?って話ですが、子どもの話から親目線で勝手に結論を出し、子どもから話題を取り上げてしまう返答ですね。

 

ここで今度は「習い事に行きたくない」という子どもの訴えに対して親の返答例が出されます。

12通りの言い方が紹介されました。

 

命令→「頑張っていってきなさい」

脅迫→「今辞めたら困るんはあなたよ」

説教→「続けるのがあなたのためになるのよ」

提案→「今決めなくてもいいんじゃない?」

理屈→「行くのを嫌だと思わなかったらいいのよ」

非難→「何言ってんの!」

同意→「やめたかったらやめたらいいよ。もうお母さん知らないからね」

辱める→「あなたは一つのことをやり遂げたことがない」

解釈→「〇〇が出来なかったからそんなこと言っているの?」

激励→「しっかり頑張らないと!負けちゃだめよ!」

尋問→「何か嫌なことでもあった?何?言ってごらん」

ごまかし→「明日になったらまた気持ち変わるかもよ」

 

「行きたくない」に対し、このように言われてしまったら自分ならどう感じるか。。。

まぁ、行きたいとは思いませんわな。

でも、私は息子に提案や同意、尋問をしちゃっていました←

これから気を付けようと思います。

 

 

相手の気持ちを汲んで言葉のキャッチボールを!

 

じゃあ、どうすればいいの?

ってことで、またまた例が出されます。

 

今度は、子どもに「この犬噛む?」と聞かれたらどうするのかというお話です。

「噛まないよ」「噛むよ」と答えてしまうと、そこでキャッチボールは終了です。

もしくは、子どもから再度同じ質問がされます。

(「噛む?」→「噛まないよ」→「本当に噛まない?」。。。以下ループ)

 

で、親もその都度回答するわけです。

「鎖に繋がれているから大丈夫よ」「離れて歩いたらいいよ」などなど。。。

しかし、これはキャッチボールになっているようでなっていないんですね。

 

なぜかというと、この返答は子ども側ではなく親の気持ちからの返答だから。

親が結論を出し一気に話を完結させてしまうのでキャッチボールでなくなっちゃうんです。

カウンセラーさんは、これを「言葉の表面上だけを取った会話」だと言われていました。

 

それじゃ、どうすればいいのかですがー

噛まないかどうかが気になっていることから、おそらく犬を怖がっていると考えられるので、子どもに「犬が怖いの?」と聞いてみます。

犬が怖いのかどうかは子ども本人にしかわからないことなので、まずは子どもの気持ちを探るんですね。

 

そうすると「そう。犬が怖いの!」など、なんらかの答えが子どもから返ってきます。

そこで「お母さんは〇〇って思うよ。あなたは?」と自分の気持ちを伝え、子どもの気持ちをまた探ります。

相手の気持ちを汲んだコミュニケーションを取ると、言葉のキャッチボールが出来るんですね。

 

このキャッチボールが、子どもの成長や、親子の信頼関係を築くのに大切です。

一気に完結に向かってしまうと、子ども自身が考える機会を奪ってしまうことになってしまいます。

また、一方的な会話ばかり続くと、前項で挙げたようにどうせ言っても分かってもらえないとなってしまい、「お母さんに言っても無駄」に繋がっていってしまいます。

 

私自身、相手の気持ちを汲むのが苦手なのでハードルは高いのですが、相手の話を聞き、相手の気持ちを汲んだ会話を心掛けていきたいです。

がんばります。

 

 

Iメッセージ(私メッセージ)

 

最後に、Iメッセージの話も出てきました。

私も、以前読んだ書籍「ほめない子育てで子どもは伸びる」を読んでから心掛けている事です。

 

Iメッセージについてのお話

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子どもに注意するときも、Iメッセージの方が子どもに伝わりやすくなります。

YOUメッセージ(あなたメッセージ)だと、「なんで〇〇したの!」というと、「失敗を責められた」「バカにされた」と心を閉ざしやすくなります。

けれど、Iメッセージで「お母さんは心配したんだよ」というと、「僕のことを心配していたのか」と心を開きやすくなります。

 

Iメッセージでの伝わりやすさは、息子に実践していてめっちゃ効果があると感じているので、これからも続けていきたいです。

 

 

講演会のお話が面白かった

 

講演会に参加して良かったです!

ドキッとする内容が多かったですが、こうすればよかったのかー!という発見が多くとても参考になりました。

息子や主人との会話に使っていきたいテクニックです。

 

まずは、相手の話を聞くことを意識します。

そこから相手の気持ちを汲めるようにアンテナを張り巡らせますが。。。果たして、コミュ力が低い私にできるのかどうか。。。

頑張らなくちゃですね(;´∀`)

 

ちょっと似てる話(言葉が足りない話)

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