先日、言語の訓練がありました。
そこで、以前の訓練で療法士さんが言っていた、息子の「なんて言ってる?」の問いかけについて再び聞いてきました。
(前回だけでは飲み込めなかったので、もう一度聞いてみた)
話を聞くなかで、「なんて言ってるの?」は、息子なりの言葉の学習方法だった説が濃厚になってきました。
今回、訓練の様子と前回の指摘「なんて言ってるの?」についてお話していきます。
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今回の言語訓練でやったこと
今回の訓練の流れも、前回と同じような感じでした。
リッカムプログラム
はじめは、息子と先生のおしゃべりから始まります。
「クリスマスのプレゼントはもらったの?」と療法士さんが問いかけると「秘密!」と息子。
そこから、私と息子によるクリスマスプレゼントに何をもらったかクイズがスタート!
いつものリッカムプログラムの流れですね。
リッカムプログラムの記事
最近の家でのリッカムプログラムもそうなんですが、日常会話からすることが多いです。
今からやるで!とやるんではなく、今できそうだなぁって感じだったら始めるって感じでしょうか。。。
「上手に言えたね」「スラスラやったやん」という言葉が私から出ると、リッカムプログラムが始まったと思うのか、息子は意識してくれます。
この訓練の日も数値は1。
リッカムプログラム中の吃音は落ち着いているように思うのですが、普段はまだまだ吃音が多いです。
気持ちが上がっている時や、疲れている時なんかは吃音が出やすいですね。
リッカムプログラムの数値だけ見ていると、吃音が落ち着いてきたような気もするんですが、1日を通してみると落ち着いてきたとはあまり感じられていません。
1年くらいは見ておいてとの事だったので、根気よく頑張ります。
かくれんぼゲーム
こちらも前回と同じかくれんぼゲーム。
ものを隠して、ヒントを出し探し出すというものですね。
療法士さんと順番で、隠したり探し出したりを繰り返します。
かくれんぼゲームは、息子が大好きな取り組みなので、ご機嫌で取り組んでくれました。
療法士さんからのヒントで探し出すのはめちゃくちゃ上手です。
ヒントも段々と上手になっていますね。
療法士さんのやり方を真似したり、隠す場所を息子に相談された時に、私が「訓練のファイルを入れる箱のところは?」と言えば、そのワードを上手く使いヒントを出しています。
なので、言葉の理解力はある程度あるように感じますし、相手の話を聞く力もあるように感じます。
まぁ、私と同じで、興味がある事しか入っていない感はありますが。。。
でも、素直にすごいと思いました。
クイズゲーム
こちらもお馴染みのゲームですね。
かくれんぼゲーム同様、クイズの問題を解くのも上手です。
出題の方も、少しずつ幅が広がってきているところです。
相変わらず、自分の興味がないものの問題は苦手なようですね。
今回も「りんご」の問題が上手く出せず、途中で投げ出してしまいました。(果物嫌い)
はじめ「赤い果物」と出してくれたのですが、そこから広げるのが難しかったんでしょうね。
クイズゲームが一通り終わった後に、「形は丸いね。」「これ皮は赤いけど、中は黄色やねん。」と療法士さんが言うと「こんな棒(茶色い部分)もある」と息子が乗っかりました。
「よく見てるやん!」と褒め、「これは次に問題を出すときに使えるやん!」と言うと、「そうやな。」と息子。
こうやって次につなげていけるようになったことは嬉しいです。
(今までは何が何でも聞き入れないと頑なになっていた)
息子がよくいう「なんて言ってる?」について
訓練が終わり、最後5~10分くらい療法士さんと次回の予約を含めお話しするんですが、その時に以前の「なんて言ってる?」についてもう少し聞いてみました。
息子はよく「〇〇ってしてたら、△△はなんて言ってる?(思った?)」ってことを聞いてきます。
けっこう頻繁に聞かれるので、わざわざ答えるのが面倒だなぁと感じることがあります←
この日も、工事現場のおもちゃで遊んでいたのですが、ものを釣りあげたり、コンベアー(?)で流すたびに、
「僕が釣り上げてたら、みんなはなんて言ってる?」
「ここで流してたら、みんなはなんて言ってる?」
「僕がこれやってて母ちゃんはなんて思った?」
等と聞いてきます。
前回、息子のこの行動について、療法士さんが「面白いですね」と言われてたんですね。
「〇〇って言って!」って子は多いけれど、「なんて言ってる?」という疑問形は珍しいと。
気持ちの確認かと思われてた「なんて言ってる?」が気になっていました。
これについて、療法士さんが言われたのは、「息子君なりの言葉の学習法なのかもしれない。」でした。
行動の意味は分からないと前置きをされた上で話されたのは、言葉の覚え方でした。
事柄についての気持ちの動きっていうんですかね。。。
例えば、「雨が降ってきた」からの「お外に遊びに行けなくて残念」や「濡れて冷えると風邪を引いちゃう」「買ったばかりの傘をさせるのが楽しみ」なんかですね。
子どもは、普段の会話や、絵本などで気持ちを表す言葉を覚えていきますよね。
実際に、言葉を増やしていくために「〇〇だと△△な気持ちになるね」と、〇〇な時は△△という表現をするんだよと子どもに伝えていく指導をされたりするようです。
息子の場合、それを自家発電している状態らしいです。
息子なりの学習方法っていうんですかね。。。
かくれんぼゲームやクイズゲームで、療法士さんや私の言葉を上手く使いヒントを出すのが上達している様子からも、学習方法説が濃厚な気がしてきました。
言われてみれば、確かにそうかもしれないとすごく納得してしまいました。
今まで、なにかのこだわり?と心配だったり、しつこい&面倒くさいなぁと思うことがあったのですが、息子なりの学習方法であるなら気にせず付き合ってもいいかなぁと思えました。
(でも、しんどい&面倒くささはある;)
今回の訓練を受けて
リッカムプログラムをしている時以外の吃音の変化はあまり感じることは出来ていませんが、リッカムプログラム中の吃音は夏と比べると落ち着いたようにも感じます。
吃音については劇的な変化を感じていませんが、かくれんぼゲームやクイズゲームを通じて、言葉での伝え方の変化は感じます。
夏ごろは何かあると「うるさーい!」とシャットアウトしていた息子でしたが、最近は「うるさーい!」の言葉をあまり聞かなくなりました。
今は「もう!僕は怒ったぞ!喧嘩や!!」という表現に変わっています。
いやいや、あまり変わらんやん!と思われるかもですが、私的には変化大ありです(笑)
完全シャットアウトだったのに、気持ちを表す言葉が入ってますもん。
「怒ったから喧嘩になるぞ」という表現なんですよ。
本当に地味な変化ではあるかもしれませんが、前よりは言葉による気持ちのキャッチボールが出来ているように感じます。
なんといいますか、わかりやすくなりました。
夏ごろは「言語の訓練も必要なのかなぁ?」という気持ちがありましたが、今では「言語の訓練も受けて良かった」という気持ちです。
来年も言語の訓練を息子と共に頑張っていこうと思います。
参加中
コメント
なるほど、言語の学習で「なんて言ってる?」って聞いている可能性が高いんですね。
私は以前の記事を読んだときに「他者が自分のことをどう思っているのか怖いんじゃない?(自分が何か行動をした時に、誰かが自分のことを「あの子変わってるね、他の子と違うね」とか言ってないかを気にしている)って考えていました。
人の目を気にしすぎる気質かなって。
専門家の考えは全く違うものですね(笑)
ちなみに私自身が子供の頃は他人の目を気にして生きていました。
梅木官兵衛さん> コメントありがとうございます!
「なんて言ってる?」の件ですが、息子の場合は語学の学習の可能性もあるようです。
実はこれ、私はこだわり行動の1つだと思っていました。
小さいころから確認というか答え合わせが好きなんです。
2歳くらいかなぁ。。。エアコンの室外機などの電化製品のメーカーチェックにうるさかった時があるんですよ。
「Panasonic」と書いていたら「Panasonic」と答えるまではしつこく聞いてくるんですね。
違う回答をしたら、もう一度やり直しって感じで。。。
「僕はこう思ってるけど合ってるか?」という確認作業のようなもんでしたね。
なので、こういう時なんて表現する?という意味合いかもときいて、変に納得しちゃいました。
息子は、自分を中心に今を生きる!って感じなんで、人の目を気にしすぎているようには今のところは感じていないかなぁ。。。
年中になって、やっと少しずつ相手の気持ちを考えてくるようにはなってきたところです。
ちなみに、私も官兵衛さんと同じタイプで、他人にどう思われているのか怖かった子です(笑)
一時期、それで不安障碍になり鬱になったことがあります。
今はもう吹っ切れましたが。
たくさん言葉はあるはずなのに、未だに自分の気持ちを表す言葉を見つけるのが苦手です(;´∀`)
ウルさんこんにちは( ´ ▽ ` )いつも為になる記事をありがとうございます!息子様、ますます成長されていつも読むたびに感動の嵐です…!!
ところで以前にも記事にあった、「~は何て言ってるの?」という表現、実はうちの息子にもありますー!というか、ありました、でしょうか。
少し前まで、うちもこの確認作業がめちゃありました。ウルさんの記事を読むまで珍しいとは知りませんでした汗
うちの息子の場合ですが、人の気持ちの動向がものすごく気になりだした時期があって、私や夫に確認すること以外にも、YouTubeで道徳的なものを扱った動画をたくさん見ていることがありました。
「○○したら△△だから、他の人はこう思うよ。だから××してはいけないよ」といった事例をたくさん動画で見て、そのうち息子が自分から「今お母さん○○って思ってたでしょ?」とか、「さっきあの子××って思ったんじゃない?」と、他人の気持ちを代弁するようになりました。
私なりに思ったのは、息子は何かと不安に陥りやすいので、こういった事例を山ほど見ることで頭の中でパターン化して、幼稚園でのお友だちとのやりとりで起こることの不安を自分なりに取り除いているのかな、と思っていました。
でもこういった話を幼稚園の先生としても、いまいち分かってもらえないことが多いです…。先生方はプロだから、「年中頃の子供の心理」に詳しい分、息子のパターンがどうやら当てはまらないみたいで。
もちろん私が間違っている可能性もあるんですけど、先生との話の中で息子に対する認識の違いがとても多くて、よく分からなくなっております(^o^;)
ウルさんが書かれているとおり、色々な感情の表現の仕方を学んでいるのかもしれないですよね。確かに、うちの息子も自分の気持ちを伝えるのがうまくなってきています。なるほどです~ほんといつも為になりますありがとうございます!!
長文になってすみません、ついまた共感して出てきてしまいました_(^^;)ゞ
ではではo(^o^)o
まゆおさん> コメントありがとうございます!
いつもあたたかな言葉ありがとうございます。心に沁みます。
まゆおさんの息子さんも同じようなことがあったのですね。
療法士さんの話によると、「〇〇って言って!」と言う子はよくいるけれど「なんて言ってる?」って聞くタイプは珍しいようです。
私も、息子のこの確認作業が珍しい行動だとは思ってなかったです。
息子君の他人の気持ちを考える力がめっちゃありますね。
人の気持ちの動きに興味があるっていうのがすごいなって思いました。
そして、事例を集め、知識を蓄えてパターン化して不安を和らげるという流れには納得です。
というのが、今でも似たようなことを私がしているからなんですね。
仕事や人間関係なんかがそうなんですが、経験し自分の中でパターン化して整理しないとダメなんですよ。。。
そのため、初めての事柄はとても苦手で、躓くことが多いです。
でも、事前知識として蓄えがあると不安感が和らいで落ち着いて行動できるんですね。
なので、息子君の一連の流れを見て、4歳ですでに自分で不安を和らげるために行動できる力がすごいって思いました。
それから、幼稚園の先生に相談しても、イマイチ伝わらない感っていうのはなんとなくわかります。。。
今はスクールカウンセラーさんや医療機関で力になってもらえているから大丈夫なんですが、年少時代はひたすらに伝わらなくて困りました。
息子も一般的なやり方が上手くいかないタイプだもんで、その辺のズレはめちゃくちゃ感じることがあります。
息子のこの行動の本当の意味は、息子にしかわかんないんですけれど、この確認作業が言語の学習や安心感に繋がっているのならいいかーと思うようになりました。
何度も繰り返すときは、もう言ったからおしまいねで終わらせるようにはしますが(笑)
こちらこそ、本当にいつもありがとうございます。
同じ経験をされたというお声、とても心強く感じました♪
これからもお互い頑張っていきましょう(n*´ω`*n)